ホッと一息ペアレント広場

この頑張り、誰か気づいてる?と感じる時 自分を認める小さなヒント

Tags: 頑張り, 自分を認める, 自己肯定感, 多忙な親, 共感, セルフケア

毎日、見えないところで頑張っているあなたへ

子育てと仕事、家事に追われる毎日。朝起きてから夜眠りにつくまで、息つく暇もないほど時間に追われている方も多いかもしれません。目の前のタスクをこなすことに必死で、あっという間に一日が終わってしまう。

そんな日々の中で、「あれ、私、今日何したっけ」「こんなに頑張っているのに、この大変さ、誰か気づいてくれているのかな」と感じることはありませんか。

パートナーは忙しそうでなかなか話せない。子供はまだ小さくて、親の苦労を理解したり感謝したりするのは難しい。職場では「子育て中だから大変だろう」と配慮はされても、日々の見えない努力を具体的に評価される機会は少ないかもしれません。

誰かに「ありがとう」「お疲れ様」と言われたいわけではない。ただ、この見えない頑張り、報われないような感覚に、ふと立ち止まってしまうことがあるかもしれません。それは、あなたが一人で抱え込んでいる証拠です。

なぜ、見えない頑張りが「認められない」と感じてしまうのか

子育てや家事は、かつてのように専業主婦の仕事として認識されていた時代とは異なり、共働きが一般的になった現代では、その多くが「名もなき家事」や「見えにくい労働」として扱われがちです。特にリモートワークが中心の場合、家族は物理的に近くにいても、それぞれのタスクに集中しているため、互いの大変さが見えにくくなることもあります。

また、子供は親がしてくれたことを「当たり前」と感じることが多く、成長の過程では反抗したり、要求ばかりしたりすることもあります。パートナーも自身の仕事や家事に追われていたり、育児や家事に対する価値観が異なっていたりすると、お互いの頑張りを認め合う心の余裕がなくなってしまうこともあります。

そして、私たち自身も、「これくらいできて当たり前」「もっと頑張らなきゃ」という無意識のプレッシャーや、完璧を目指そうとする気持ちから、自分ができていること、頑張っていることを見落としてしまいがちです。

誰かの承認を待つのではなく、自分自身を認めるヒント

見えない頑張りを誰かに気づいてもらうことも大切ですが、それ以上に、自分自身が自分の頑張りを認め、労わってあげることも非常に重要です。外からの評価はコントロールできませんが、自分自身の心は自分で変えることができます。

1. やったことを「見える化」してみる

毎日、何気なくこなしている家事や育児のタスクを書き出してみましょう。簡単なメモでも、スマホのメモ機能でも構いません。「朝食を作った」「洗濯機を回した」「子供の連絡帳を書いた」「〇〇の相手をした」「仕事のメールを〇件送った」。一つ一つは些細なことかもしれませんが、これらが積み重なってあなたの一日を作っています。書き出すことで、自分の頑張りを客観的に見ることができます。一日を終える前に、そのリストを見返して、「ああ、私、今日もこれだけやったんだな」と自分を労う時間を持ってみてください。

2. 「当たり前」の中に隠れた自分の努力に気づく

「ご飯を作る」「洗濯物を畳む」「子供をお風呂に入れる」「仕事のメールをチェックする」など、毎日当たり前のようにこなしていることに意識を向けてみてください。これらは、決して「当たり前」ではありません。あなたが時間や労力をかけて行っている「努力」です。「今日も家族にご飯を作ってあげられた」「洗濯物が綺麗になった」など、できたことに焦点を当ててみましょう。完璧でなくても構いません。少しでもできたなら、それはあなたの頑張りです。

3. 自分自身に「ありがとう」「お疲れ様」と声をかける

誰かに言われたい言葉を、まずは自分自身にかけてあげましょう。一日が終わった寝る前や、ホッと一息つけた瞬間に、「今日も一日お疲れ様。よく頑張ったね、ありがとう」と心の中で、あるいは声に出して言ってみてください。最初は照れくさいかもしれませんが、続けていくうちに、頑張っている自分を認め、労わる大切な習慣になります。

4. 目標を「完了」から「少し進める」に変えてみる

多忙な中で、「今日は〇〇を完璧に終わらせるぞ」と高い目標を設定すると、達成できなかった時に落ち込んでしまいがちです。「少しでも進める」「〇分の間だけ取り組む」など、ハードルをぐっと下げてみましょう。完璧を目指さず、「これだけできた」という小さな達成感を積み重ねることで、自分を認めやすくなります。

パートナーとの連携を考えるヒント

パートナーに自分の頑張りを気づいてほしい、認めてほしいと感じる場合、直接的に「私の頑張りを見て」と伝えるのは難しいかもしれません。

あなたの頑張りは、あなた自身が一番知っている

毎日、見えないところでたくさんのことをこなしているあなた。その頑張りは、あなた自身が一番よく知っています。誰かに認められることも励みになりますが、まずは自分自身の努力を認め、労わってあげてください。完璧な親を目指す必要はありません。今日一日、あなたが乗り越え、成し遂げた小さなことも、かけがえのない頑張りです。

一人で抱え込まず、この広場のように、少しでも気持ちを吐き出せる場所や、共感できる仲間がいることを思い出してください。あなたの頑張りは、決して無駄ではありません。そして、あなたは、頑張っているだけで十分に素晴らしい存在です。